ドイツでGTM開催、新プロモなど発表-16年は外国人8000万泊超

(ニュルンベルク発:特派 平山喜代江) 今年で43回目を迎えるドイツ最大の観光見本市「ジャーマン・トラベル・マート(GTM)」が、現地時間の5月7日から9日にかけて、バイエルン州のニュルンベルクで開催された。ドイツ国内からサプライヤー360団体、世界52ヶ国からバイヤーやメディアなど560名が集まり、合計で1002名が参加。日本からは現地法人も含めて16名が参加した。バイヤー向けのプログラムでは、新しい観光素材やドイツ観光局によるプロモーションの詳細が説明され、ワークショップではサプライヤーとバイヤーによる商談とネットワーキングの機会が設けられた。
 
ドイツ観光局CEOのヘードルファー氏  ドイツ観光局CEOのペトラ・ヘードルファー氏は8日の記者会見で、2016年の外国人旅行者の宿泊総数が前年比1.4%増の8078万泊となり、7年連続で前年の実績を上回るとともに、初めて8000万泊台を記録したことを報告。今年についても2月までの累計は3.2%増で、好調に推移していることをアピールした。旅行に関する市場調査やマーケティングなどをおこなうドイツのコンサルティング会社のIPK Internationalによる分析では、16年に同国を旅行したヨーロッパ人の数はスペインに次いで2番目に多く、ドイツ旅行におけるヨーロッパ人のシェアは73.3%に拡大したという。

 その一方で、他地域からの増加率は鈍化。ヘードルファー氏は「南米の景気後退などさまざまな理由で、ヨーロッパ以外の成長が鈍った」とコメントした。なお、日本人宿泊数はテロの影響などにより11.8%減の106万9013泊となり、国別では17位。全体に占めるシェアは0.2ポイント減の1.3%となっている。

 会見ではそのほか、ソーシャルメディアなどを使った全世界的な新キャンペーンとして、「フード&ドリンク」「城やガーデン」「音楽とイベント」などに関する動画を配信する「#Germany Simply Inspiring」を9月までにスタートすることを発表。日本では観光局のTwitterで情報を発信するという。18年についてはドイツ各地の食やワイン、ビールなどをアピールする。

▽日本市場に「ポジティブな兆候」、新局長に西山氏

ドイツ観光局アジア・オーストラリア地区統括局長のケッテルハーケ氏  ドイツ観光局アジア・オーストラリア地区統括局長のレイカート・ケッテルハーケ氏は、8日の朝に開催した日本と韓国からの参加者による合同ミーティングの場で、16年の日本市場について「景気の不透明感とヨーロッパ旅行への懸念などにより低調だった」と説明。一方で、「10月までは2桁減だったが、11月は7%減、12月は3%減と落ち込みが少なくなっており、1月、2月も宿泊数が伸びるなど、ポジティブな兆候がある」との認識を示した。あわせて同局ディレクター・マーケティングの西山晃氏が5月1日付で新たなアジア・オーストラリア地区統括局長に就任することも発表した。ケッテルハーケ氏は退職する。

情報提供:トラベルビジョン