カナダでRVC開幕、17年日本市場は32万人へ-冬季需要を喚起

ゴールドスティーン氏  

今年で41回目を迎えるカナダ最大の旅行商談会「ランデブーカナダ2017(RVC2017)」が現地時間の5月9日、アルバータ州カルガリーで開幕した。バイヤー・セラーともに参加者数は過去最高を記録する見込みで、日本からは35社49人が参加。カナダ観光局によれば16年の日本人旅行者数は前年比10.4%増の30万3726人で、今年は5%増の31万8900人をめざす考えだ。

 商談会に先立っておこなわれた、インバウンド市場動向の説明会で、カナダ観光局社長兼最高経営責任者のデービッド・ゴールドスティーン氏は「カナダの旅行市場は黄金期を迎えている」とコメント。その要因として、世界的な観光産業の成長やデジタル技術の発達に伴う新しいマーケティングなどを挙げ、「カナダは『コールド』ではなく『クール』なデスティネーションというイメージが定着してきたのでは」と説明した。2016年にカナダを訪れた全世界からの旅行者は、前年比16%増の約2000万人に上る。

 カナダ観光局は17年は11%増をめざし、中期的な目標としては22年までに2200万人、現地消費額2200万カナダドルを掲げる。この目標に向けてゴールドスティーン氏は、より戦略的なマーケティングを進め、各州や各都市の観光局とのパートナシップを強化することで、「チーム・カナダ」として世界の旅行者にアプローチしていく方針を示した。各市場ともにカナダらしい体験や現地の人々との交流を求める傾向にあることから、今後は価格指向型から体験指向型のプロモーションにシフトする考えだ。

▽16年は1年前倒しで30万人達成、今年も好調なスタート

半藤氏   

同局日本地区代表の半藤将代氏は日本市場の動向について説明し、16年の日本人旅行者数が10.4%増の30万3726人となり、当初の目標よりも1年前倒しで30万人を達成したと発表した。17年は5%増の31万8900人をめざすが、直近の1月と2月の実績は冬季にもかかわらず24%増と好調なことから、さらなる上積みにも期待するという。

 半藤氏は本誌とのインタビューで、今後はチーム・カナダとして「冬季」「食」「アウトドア」「シティ」の4つのテーマに焦点を当てながら、コンテンツ・マーケティング、メディア、旅行業界、イベントを重視する戦略を進化させる方針を示した。冬季の需要喚起に向けては、今年8月から旅行会社を巻き込むキャンペーンを3年計画で展開する考えも説明。カナダ建国150周年に向けて展開してきた「カナダシアター」は今年12月末まで継続する。

 半藤氏はこのほか、今年6月に就航するエア・カナダ・ルージュの中部/バンクーバー線についても触れ、「11年ぶりの名古屋からの直行便でブランクはあるが、中部市場の活性化につながるいい機会」と話し、今後は同地区でのプロモーションを強化していく考えを示した。

 なお、18年のRVCは5月12日から16日までの日程で、ノバスコシア州のハリファックスで開催される。

情報提供:トラベルビジョン