香港、5年ぶり110万人超へ、現地商談会が開幕

香港政府観光局(HKTB)とキャセイパシフィック航空(CX)は6月8日、日本市場に特化した現地商談会「コントラクト香港」を開催した。同イベントは隔年で実施しているもので、今回で3回目。今年はバイヤーが札幌、東京、名古屋、大阪、福岡から63名、セラーが104社となり過去最高となった。

 HKTB日本局長の堀和典氏は7日のレセプションで挨拶に立ち、日本人訪問者が1月から4月までの累計で16.2%増となっていることを説明。その上で、世界経済フォーラムの調査で世界で5番目(日本は26番目)に安全なデスティネーションと評価されたことも紹介し、「香港は売れるデスティネーションであると確信している。きっちりと香港のことを学んでいただき、ビジネスに活かしていただければ幸い」と呼びかけた。

 香港への日本人訪問者数は2010年と11年には約130万人となったものの、12年9月から尖閣問題でマイナスに転じ、13年以降は110万人に達していない状況。こうしたなかで16年は前年比4.1%増の109万2329人となり、さらに今年は1月から2桁増が続いているところ。特に観光目的の宿泊を伴う訪問者の伸びが顕著で、1月から4月では日本全体で37.1%増、特に関西については78.6%増と急増している。

(右から)HKTBトレード・デベロップメント担当シニアマネージャーの陳輩凡氏、HKTB日本局長の堀和典氏 この背景として堀氏は、インバウンド需要の急増に航空座席の伸びが追いつかず、座席があっても運賃が見合わないといった状況が続いてきたものの、ここに来てLCCを含めた路線開設や増便が相次いでおり、ようやくバランスが整ってきた可能性を指摘。また、中国本土からの旅行者が減少するにつれ宿泊料金も下がりつつあるという。

 このほかHKTBとして、近年は全国ネットでのテレビ露出へ積極的に取り組んでおり、さらに番組内容に合った旅行商品や素材を、10万人以上のファンを抱えるfacebookページなどを通し放映のタイミングに合わせて消費者に伝えるといった取り組みも奏功しているとの分析。

 なお、HKTBでは今年、香港人や香港通が知られざる魅力を伝える「BEST OF ALL IT’S IN HONG KONG」キャンペーンや、中環と上環のエリアを「オールド・タウン・セントラル」と名付けて街歩きの楽しさをアピールするプロモーションを展開。香港特別行政区となって20周年のクーポンブックや、企業の団体旅行に焦点を当てる「香港リワード!キャンペーン」などの利用も促進し、通年で120万人の回復も視野に入れて取り組んでいく考えだ。

情報提供:トラベルビジョン