スイス、スキー場への「バー列車」など紹介、FITに訴求

スイス政府観光局はこのほど、スイス大使館公邸で旅行会社やメディア向けのセミナーを開催した。冒頭で登壇した、日本支局長のファビアン・クレール氏は「スイス観光は夏のイメージが強いが、ここ3年間は冬の魅力を訴求し、スイスのブランドを拡大している」と説明。その上で「今年の冬はスイスでの特別な体験を訴求したい」と述べ、スキーやハイキングなどに加えて、スキー場間を移動する「パノラマ・カフェ・バー列車」など、新たな観光資源をアピールした。

 同局メディアマネージャーの押尾雅代氏によると、「パノラマ・カフェ・バー列車」は今年の冬からアンデルマット/ディゼンティス間で運行を開始。アルコール類を楽しみながら、天井や側面の大窓から冬景色を楽しむ事ができるという。押尾氏はそのほか、冬のハイキング、標高2000メートルでの屋外コンサート、移動中のゴンドラ内で楽しむチーズフォンデュなど、さまざまな素材を紹介。本誌の取材に対しては、増加傾向にある日本人のFITにアピールしたい考えを示した。

セミナーではラッピングバスをお披露目  FITについてはクレール氏も「スイスの魅力を直接アピールする必要がある」と語り、同局では初めて冬をテーマにBtoCキャンペーンを実施することを説明。スイスインターナショナルエアラインズ(LX)と共同で実施するもので、11月26日まで都内や横浜で小型のラッピングバスを運行し、バスを撮影してInstagramまたはTwitterに投稿した応募者のなかから抽選で1組2名に、日本/スイス間のエコノミークラス航空券とスイストラベルパスを贈呈する。

 同局によれば、17年1月から9月までの日本人宿泊数は前年比11.9%増の35万2454泊。クレール氏は「17年はテロの影響から回復基調にあるが、15年の39万5000泊レベルにまでは回復はしていない」と語り、今後はゆっくりと回復を続けて19年頃には15年レベルまで戻るとの見方を示した。

 クレール氏はそのほか、このほど実施した日本支局の大使館への移転について説明。数年前から全世界でスイス政府観光局の支局オフィスを大使館に統合する動きがあり、今回もその一環である旨を強調した。「移転により大使館の文化部や経済部などとこれまで以上に協力し、イベントなどをおこなっていく」との考えで、来年には絵画の展覧会などについて協力してプロモーションを実施するという。

情報提供:トラベルビジョン