20年に向け体制強化、「新たな価値」の創造も必須-年頭所感(2)

▽KNT-CTホールディングス代表取締役社長 丸山隆司氏(※隆は生の上に「一」が入る)

 当社グループは昨年、激変する事業環境に即応し今後も成長を続けるため、組織および権限の「集中と分散」を基本方針とする事業構造改革を実施した。第1弾として近畿日本ツーリスト中部、近畿日本ツーリスト関西、KNT-CTグローバルトラベルの3社を設立して10月から事業を開始したが、今年は4月から近畿日本ツーリスト首都圏、近畿日本ツーリスト関東、近畿日本ツーリストコーポレートビジネス、KNT-CTウエブトラベルの4社が事業を開始する。グループ全体の事業戦略の策定と事業推進機能は、KNT-CTホールディングスに集中して強化する。

 分社化による地域や専門分野に応じた営業体制の確立、近畿日本ツーリストとクラブツーリズムの一体化を推進し、競争力の強化をはかることで、持続的成長を果たすグループを築き上げる。常にチャレンジ精神を忘れず、世界中の人々と夢や感動を共有することで、皆様に愛される企業グループをめざす。

▽エイチ・アイ・エス常務取締役H.I.S.JAPANプレジデント 中森達也氏

 昨年は欧州旅行の回復などもあり、年間出国者数は2年連続で増加したと見られるが、ここ数年は1700万人台にとどまっているので、2000万人にまで引き上げるべく、旅行業界全体で協力して需要喚起に取り組みたい。市場拡大のためには新たな顧客の開拓が必要で、旅行会社の役割が重要と感じている。

 OTAやCtoCのプラットフォームビジネスなど、新たなビジネスモデルを持つ業態のプレーヤーが躍進し、顧客の購買行動の変化が加速するなか、単なる手配業者ではないHISであるためには、1人でも多くのお客様に旅の素晴らしさを伝え、旅でしか味わえない感動や経験を享受できる商品やサービスを提供し、差別化をはかりたい。

 出国者数の増加のためにはレジャーのみならず、団体・法人などへのアプローチも必要となる。HISの強みである海外70ヶ国の271拠点を通じて情報収集や手配に努め、何よりお客様に「安全・安心な旅」を提供したい。国内外のMICE事業の強化にも取り組む。

 また、海外発のアウトバウンド事業の展開にも注力する。事業の強化により訪日旅行が活性化し、国内旅行市場にも波及する効果を得られるだろう。地域活性化にも寄与していきたい。

 お客様が旅行として捉える時間的な概念のすべての瞬間にHISが関わり、新たな価値を提供する「未来創造型企業」の実現をめざす。旅を通じて人類の創造的発展と世界平和に貢献したい。

情報提供:トラベルビジョン