週間ランキング、年頭所感1位-スマートスピーカーが届いた話も

週間ランキング、年頭所感1位-スマートスピーカーが届いた話も

[総評] 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆様のお仕事のご成功と、ご家族やご友人、ご同僚のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 さて、年明け最初の週間ランキングですが18年に入ってから配信したのは金曜日の朝刊のみであるため、昨年の年間ランキング掲載後に配信した12月25日と26日の号の掲載分を合わせて集計しております。そして、そのランキングで1位となったのは、毎年恒例の人気コンテンツである各社・団体の年頭所感一覧です。

 タイトルにもあります通り、「変革」や「新たな価値」などの言葉が並び、急速に変わりゆく業界環境について業界を引っ張っておられる各人が語られています。はっきりいってこれらの言葉は古くて新しいといいますか、10年以上ずっと使われ続けていながら今でも有効なわけですが、個人的にはなんとなく今年は本当に変化の端緒を感じられる1年になるような気がしています。

 というのも、スマートフォンがますます浸透していることに加えて、ブロックチェーンなどデジタル音痴には「なんかすごいらしい」としか思えないような技術も開発され、あるいはAIが人間の仕事を奪うかもしれないらしく、少なくとも一昨年まではさほど目や耳に入らなかったトピックがあちこちで注目の的になっています。

 もちろん、今すぐにAIが当欄のゴーストライターになってくれることもなければ添乗ロボができるわけもないでしょう。とはいえ、簡単な記事であれば自動で作成するプログラムはすでに稼働していると聞いたことがありますし、この業界内においてもAIを事業の軸とした旅行会社が生まれてきています。

 こうしたなかで、そういった技術を自由自在に使いこなせない側の人間はどのように振る舞うべきでしょうか。

 個人的には、苦手意識を持たずになんでも試してみることが大切なのではないかと思います。私自身も、以前と比べて最新技術への飢えのようなものがなくなってしまい、スマートフォンも「まだ動いているし新しい操作になれるのが面倒」などと考えてしまうようになりましたが、最近は新しい製品に触れる機会を増やしはじめました。

 例えば直近ではAmazonのEcho Dotといういわゆるスマートスピーカーを購入したのですが、使ってみると世の中の話題性とは裏腹にまだまだ不完全な状態だと知ります。例えば音声でAmazonの注文をできるのですが「お届けはトゥモロー(日本語発音)です」と謎の発言をしてみたり、テレビの音声に反応して「今はまだ分かりません」などと突然話しはじめたり、我が家のリビングに笑いと混乱を提供してくれています。

 ただし一方では、きっとあっという間に改善が進むはずで、現在はドジなペットを飼っているようでかわいいものの、そのうち生活に欠かせない存在になるような感覚もすでにあります。他のGoogleやLINEの製品は知りませんので比較できませんが、音声によるインターネットとのやり取りはきっと、スマートフォンの登場によってキーボードを使い慣れていない新入社員が増えた、というような社会的な変化につながっていくのでしょう。

 iPhoneが登場してからたったの10年ちょっとしか経っていないことからすれば、これからの数年間で今は想像もしていないようなことが起きる可能性の方が高いとすら感じます。そうした変化に背を向けて地に足をつけて生きていくのも一つの選択で、個人的にはそちらの方が性分にあっているのですが、そのどちらでもない中途半端な選択だけは避けておくべきかと思います。

 最後に私ごとながら、数えてみますと今回の年明けは当欄を担当しはじめてから9回目となりました。最初のころは知識も経験もまったくなく、カラカラに乾いた布から水を絞り出して集めるような思いがしたもので、金曜日が来るたびに憂鬱な気持ちになっていたことが昨日のことのように思い出されます。

 最近になってようやく自分なりに書けるようになってきた気はするものの、依然として毎回悩みは尽きません。とはいえ、ありがたいことに当欄を楽しみにしてくださっている方も多くいらっしゃり、あたたかいお言葉をいただく機会もあります。拙筆ながら日々是精進で取り組んでいく所存ですので、今年も1年間どうぞよろしくお願い申し上げます。(松本)

情報提供:トラベルビジョン