17年出国者数は4.5%増の1789万人、1800万人未達も歴代2位

 日本政府観光局(JNTO)によると、2017年の日本人出国者数(推計値)は前年比4.5%増の1788万9300人となり、2年連続で前年を上回ったが、期待されていた1800万人台には到達しなかった。出国者数は12年に過去最高の1849万657人を記録。以後、13年は5.5%減の1747万2748人、14年は3.3%減の1690万3388人、15年は4.1%減の1621万3789人と減少が続き、16年は5.6%増の1711万6420人と増加に転じていた。17年の1788万9300人は歴代2位の多さとなる。

 観光庁長官の田村明比古氏は1月16日の業界誌向け会見で17年の出国者の動向について振り返り、方面別ではグアムが北朝鮮問題の影響などで落ち込んだものの、タイやベトナム、ハワイなどが好調に推移し、欧州も回復したことを説明。「回復基調が18年も続くことに期待したい」と語った。今後は政府全体で休暇の取得や若者の海外旅行促進などに取り組むという。

 出国者数が1800万人に達しなかったことについては「人口の減少や少子高齢化のなかで市場を成長させることは、並大抵の努力ではできない」と述べた上で、旅行業界に対しては「数ある余暇のなかから旅行を選んでもらうために、旅行商品がお客様にもたらす価値について見つめ直す必要がある」と要望。昨年12月に開始した「若者のアウトバウンド活性化に関する検討会」での議論に言及し「若者はパスポートが高いから海外に行かないのではない。重要なのは『旅行で何をするか』で、消費者からは提案を求められているのでは」と奮起を促した。

 なお、17年の訪日外客数は19.3%増の2869万900人で過去最高を記録した。詳細は別途記載(下記関連記事)。

情報提供:トラベルビジョン