パラグアイの危険情報【一部地域の危険レベル引き上げ】

外務省海外安全情報

● コンセプシオン県ウブ・ジャウ市と隣接するアマンバイ県内の県境付近
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き上げ)

● コンセプシオン県の一部,サン・ペドロ県の一部,アマンバイ県カピタン・バド市,アルト・パラナ県プレシデンテ・フランコ市
 レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

● アスンシオン市及び周辺,アマンバイ県ベジャ・ビスタ・ノルテ市,ペドロ・ファン・カバジェロ市,カニンデジュ県サルト・デル・グアイラ市,アルト・パラナ県シウダ・デル・エステ市,イタプア県エンカルナシオン市
 レベル1:十分注意してください。(継続)

【ポイント】
● コンセプシオン県,及びサン・ペドロ県の一部の地域で活動している反政府武装グループは,誘拐・殺人等の凶悪犯罪を引き起こしています。同地域への不要不急の渡航は止めてください。
● 主要反政府武装グループのパラグアイ人民軍(EPP)はコンセプシオン県ウブ・ジャウ市を中心に活動しており,同市に隣接するアマンバイ県の県境付近をレベル2に引き上げます。
● 首都をはじめブラジル,アルゼンチンと国境を接する一部地域においては,麻薬組織の抗争や強・窃盗等の犯罪に一般市民が巻き込まれる危険性がありますので,当該地域に危険レベル2及び1を継続して発出しています。

1.概況
(1)パラグアイでは,近年,民主政治が安定し,内乱,クーデター,暴動等が発生する可能性は少なくなっています。一方で,人口が密集する都市(アスンシオン市及び周辺都市,シウダ・デル・エステ市,エンカルナシオン市等)で,強盗及び窃盗被害が頻発しています。

(2)コンセプシオン県の一部,サン・ペドロ県の一部及びアマンバイ県の一部には,EPPを自称する組織等の反政府武装グループがゲリラ活動を行っており,パラグアイ人,外国人に関わらず身代金を目的とした誘拐や殺人等を引き起こしています。

(3)ブラジル,アルゼンチンと国境を接する一部地域においては,麻薬組織間の抗争が発生し,一般市民が巻き込まれるケースもあります。

(4)これまでに,パラグアイにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
(1)コンセプシオン県ウブ・ジャウ市と隣接するアマンバイ県内の県境付近
  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(引き上げ)

 主要反政府武装グループのEPPは,コンセプシオン県ウブ・ジャウ市周辺での活動が活発で,これを受けて同市に隣接するアマンバイ県北西部の県境付近にもEPP等の勢力が及んでいます。パラグアイ政府は,これらに対処するため,同エリアに軍等の部隊を駐屯させていますが,情勢は不安定です。また,銃撃戦となった場合,流れ弾等に巻き込まれることも考えられます。つきましては同地域の危険レベルをレベル2に引き上げます。同地域への不要不急の渡航は止めてください。

(2)コンセプシオン県(サン・ラサロ市,サン・カルロス・デル・アパ市を除く),サン・ペドロ県サン・ペドロ・デ・ウクアマンディジュ市及びショレ市以北,アマンバイ県カピタン・バド市,アルト・パラナ県プレシデンテ・フランコ市
  レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)

ア コンセプシオン県(サン・ラサロ市,サン・カルロス・デル・アパ市を除く),サン・ペドロ県サン・ペドロ・デ・ウクアマンディジュ市,ショレ市以北
コンセプシオン県,サン・ペドロ県及びアマンバイ県の県境にまたがる複数の地域で活動しているEPP等の反政府武装グループは,国籍に関わらず身代金を目的とした誘拐・殺人等の凶悪犯罪を引き起こしています。2015年1月,同地域で牧場経営をしていたドイツ人夫妻がEPPに誘拐され,殺害される事件が発生しています。

イ アマンバイ県カピタン・バド市
一般犯罪は減少傾向にあるものの,ブラジルとの国境に位置し,麻薬運搬ルートとなっていることから麻薬組織間の抗争による殺人事件が頻発しており,パラグアイで最も危険な都市の1つとされています。

ウ アルト・パラナ県プレシデンテ・フランコ市
観光客を狙った強盗事件,窃盗及び一般犯罪が頻発しています。また,麻薬取引や,密輸等に絡んだ犯罪が頻発しています。2007年に発生した邦人を誘拐した犯罪組織の活動拠点の一つと見られています。

つきましては,これらの地域への不要不急の渡航は止めてください。上記の情勢にもかかわらず,やむを得ない理由で渡航・滞在する場合には,報道等により最新の情報を入手するよう努めるとともに,必要に応じて警備員をつけるなどの十分な安全対策を講じてください。

(2)アスンシオン市及びその周辺,アマンバイ県ベジャ・ビスタ・ノルテ市,ペドロ・ファン・カバジェロ市,カニンデジュ県サルト・デル・グアイラ市,アルト・パラナ県シウダ・デル・エステ市,イタプア県エンカルナシオン市
レベル1:十分注意してください(継続)

ア アスンシオン市及び周辺
(ア)アスンシオン市及びその周辺で発生している犯罪は,全国で発生している犯罪の約60%を占めると言われています。銀行,ガソリンスタンド,ATM,ファストフード店等商店をはじめ,高級住宅地域であっても,拳銃強盗,住居侵入強盗,窃盗が発生しており,オートバイを利用した拳銃強盗には特に注意してください。
(イ)特に,アスンシオン市のパラグアイ川沿いにあるリカルド・ブルガーダ地区(通称「チャカリータ」)では,邦人の強盗被害が複数件発生しています。

イ アマンバイ県ベジャ・ビスタ・ノルテ市
ブラジル側観光地「ボニート」への陸路での経路の一つとなっていますが,国境が塀等で隔てられておらず,出入国管理は脆弱で,犯罪も頻発しています。また,麻薬組織が横行し,特に最近では,国境付近での麻薬組織間の抗争が激化しており,市中心部における銃器を使用した殺人事件も発生しています。ボニートへのアクセスには,同市を経由しない他のルートをご検討ください。

ウ アマンバイ県ペドロ・ファン・カバジェロ市
(ア)ブラジル側のポンタ・ポラ市と接しており,国境が塀等で隔てられておらず,麻薬組織が横行しているエリアとなっています。国境付近での麻薬組織間の抗争が発生することもあり,大型銃器を使用した殺人事件は増加傾向にあります。なお,同市では過去に邦人の誘拐や殺人事件も発生しており,十分注意が必要です。
(イ)近年,同市を中心に,パラグアイ北部で複数の大学が新設されたことから,増加する学生をターゲットとした経済活動が活発化しています。その反面,麻薬組織が学生内にも入り込んでいるとの情報もあり,今後の情勢を注視する必要があります。

エ カニンデジュ県サルト・デル・グアイラ市
ブラジルと陸続きで国境を接し,麻薬の運搬ルートの一つになっています。同市でも麻薬組織間の抗争が頻発しています。

オ アルト・パラナ県シウダ・デル・エステ市
(ア)観光地として有名な「イグアスの滝」に近い都市で,ブラジルとの交通の要衝となっています。近年の安定的なパラグアイの投資環境を背景に,国内外の企業からの資本流入が着実に拡がっており,アスンシオン市同様にショッピングモール,オフィス等の建築ラッシュが続いています。
その一方で,これまで市の発展を中心的に支えてきた(輸入関税が隣国と比べ安いことを利用した)輸入品販売業者が,近年のブラジル経済の悪化及び国境に流通する商品への取り締まりの強化を受け,閉店に追い込まれる等の影響を受けています。これにより,政治や行政に不満を持つ学生等が,2017年3月末にブラジルとの国境を成す「友情の橋」を封鎖するなど,大規模なデモも発生しています。
(イ)従来より,シウダ・デル・エステ市とブラジルの国境付近では,不法出入国,麻薬取引,武器密輸等の各種問題が発生し,中国系マフィアによる商売上のトラブルが原因と見られる殺人事件や,密輸等の不法な商業活動による資金調達等,犯罪組織による事件がたびたび発生しています。犯罪被害に遭わないために,夜間はもちろんのこと,日中でも独り歩きや人通りの少ない場所(特に薄暗い場所。特に注意を要する地区は,中央繁華街,レマンシート地区,サン・ファン地区,ドン・ボスコ地区。)への立入りは避けるなど危険を回避するため特別な注意が必要です。
(ウ)また,同市及び周辺にはイスラム教徒のコミュニティが点在しています。一部は過激派組織とのつながりが指摘されることもありますが,具体的な活動は確認されていません。しかし,南米では過去に米国やイスラエル権益等を標的としたテロ事件が発生していることから,最新の関連情報の入手に努め,情勢を注視する必要があります。

カ イタプア県エンカルナシオン市
 パラグアイの中では比較的犯罪発生率の低い都市です。ただし,遊歩道や砂浜もある川岸の道(コスタネーラ)を訪れる観光客を狙った強盗等の犯罪及び市内での車上荒らしが発生しています。特に毎年聖週間(セマナ・サンタ)前に開催されるカーニバルの時期は,他国からの観光客等が多く訪れ賑わうことから,これらを狙った犯罪も増加する傾向にあります。

3.滞在に当たっての注意
 滞在中は下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにしてください。また,日本国外務省,在パラグアイ日本国大使館,在エンカルナシオン領事事務所及び現地関係治安機関等より最新の情報を入手するよう努めてください。
(1)オートバイを利用した拳銃使用の強盗事件,市街地での置き引き,車上荒らし等が発生しています。カメラや目立つ貴金属等を露出しない,不用意に貴重品を持ち歩かない,屋外で不急の携帯電話の使用は控える,カバンは身体から離さない等強盗・盗難の被害に遭わないように心掛けてください。また,なるべく路上駐車は避け,警備員等がいる駐車場の利用をお勧めします。
 夜間はもちろん,昼間でも暗い道への立ち入りは避けてください。市内の移動等でタクシーを利用する場合には,なるべく流しのタクシーは使わず,信頼の置けるホテルやレストラン等からタクシーを呼んでもらうことをお勧めします。 
 市内バスは,運転が荒いことが多く,バス車内でのスリや強盗等も発生しているため,パラグアイの交通事情に不慣れな方は,上記のタクシーを利用することをお勧めします。

(2)家宅や車両内等に護身用の銃を所持している人もいますので,不用意に刺激しないよう注意する必要があります。

(3)車で移動中に強盗等に遭うことがあるため,常に窓を閉め,ドアを施錠してください。特に,信号待ち停車中にオートバイが接近してきて被害に遭うケースが多いので注意してください。

(4)誘拐の被害を防ぐため,「目立たない」,「用心を怠らない」,「行動を予知されない」の3原則を守るようにしてください(詳細は外務省ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph_04.html を参照してください)。また,「短時間誘拐」については,カメラ,携帯電話(スマートフォン),貴重品を露出しない,派手な格好をしない,流しのタクシーの利用を避ける,見知らぬ人に不用意について行かない,夜間の外出は避ける,人通りの少ない場所や危険と言われる区域には立ち入らない,クレジットカードやキャッシュカードの携行は必要最小限に留め,現金は分けて持つ等の工夫をするとともに,常に不審者がいないか周囲を含めて周辺を確認すること等に注意してください。

(5)パラグアイ国内,特にアスンシオン市内の繁華街やバス・ターミナル周辺等で見知らぬ人に声をかけられた場合は無視してください。安易に同行し,知らぬ間に睡眠薬を飲まされ,金品を強奪された事例が過去にあります。

(6)緊急事態の際は,パラグアイ国家警察の911番サービス(日本の110番に相当)を利用してください。状況に応じて,警察官,消防士,医師等が現場に駆けつけてくれます。事件・事故等不測の事態が発生した場合は,必ず,在パラグアイ日本国大使館または在エンカルナシオン領事事務所へ連絡してください。

(7)パラグアイは,デング熱等の発症が確認された地域であり,特に夏期において流行しやすくなるため注意が必要です。渡航を予定している方は事前に必要な情報を入手して予防対策を講じてください。

(8)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
 3か月以上滞在する方は,在パラグアイ日本国大使館または在エンカルナシオン領事事務所が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず在留届を提出してください。
 3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新安全情報や,緊急時に在パラグアイ日本国大使館または在エンカルナシオン領事事務所からの連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )

4.なお,隣国のブラジル,アルゼンチン,ボリビアについても各々「危険情報」が発出されていますので,併せてご参照ください。

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
  電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省内関係課室連絡先)
 ○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
 ○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
 ○海外安全ホームページ:
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館等連絡先)
○在パラグアイ日本国大使館
  住所:Avenida Mariscal López No. 2364, Asunción, Paraguay
  私書箱:Casilla de CorreoNo. 1957
  電話:(市外局番021) 604-616,604-617,603-682,606-900
  FAX:(市外局番021) 606-901
   ※国外からは+595
  ホームページ:http://www.py.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在エンカルナシオン領事事務所
  住所: Calle Tomás Romero Pereira No. 631 e/Lomas Valentinas, Encarnación, Paraguay
  私書箱:Casilla de Correo No. 55
  電話:(市外局番071)202-287,202-288
  FAX: (市外局番071)205-130
   ※国外からは+595
  ホームページ:http://www.py.emb-japan.go.jp/itpr_ja/index-jp-encarnacion.html