トリニダード・トバゴ【危険レベル継続】(内容の更新)

外務省:海外安全情報

 

 
 
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【危険度】
●全土
 レベル1:十分注意して下さい。(継続)

【ポイント】
●トリニダード・トバゴでは,けん銃等を使用した凶悪犯罪が頻発しており,その件数も年々増加しています。
●アジア系(中国人)住民を狙った殺人,強盗事件が頻発しており,日本人が犯罪に巻き込まれる可能性も排除されません。

1.概況
(1)トリニダード・トバゴの治安は悪化の一途をたどっています。
殺人事件は統計上1日に1件以上(2017年は495件)発生しており,また,2018年7月末には殺人件数が321件発生し,前年同期比で15パーセント増加しています。
 トリニダード島に比べて犯罪が少ないとされてきたトバゴ島など,従来は比較的安全とされていた地域でも凶悪犯罪が発生しているので,場所を問わず注意が必要です。
更に,違法銃器が密輸入され,凶悪犯罪の約8割で銃器が使用されていることから,滞在には特別の注意を払う必要があります。特に首都ポート・オブ・スペインの東部地域(ラベンティル,ベルモント,ビーサム等)を中心に,ギャング同士の抗争が行われており,地元の住民でさえ立ち入りを躊躇する地域ですので,近寄らないでください。
日本人の犯罪被害としては,2016年2月にカーニバル(毎年2月~3月頃に開催)に参加した女性が殺害されたほか,旅行者が宿泊先で貴重品などの盗難被害に遭ったり,10人ほどのグループに囲まれて所持品を強奪されたりする事件等が発生しています。

(2)2017年の統計によると,違法薬物関係の犯罪は432件報告されています。トリニダード・トバゴを含むカリブ海沿岸地域は,南米大陸から北米,欧州等への密輸ルートとして知られており,当地でも違法薬物のまん延は大きな社会問題となっています。治安当局も厳しく取り締まっており,摘発されるケースは相当数に上っています。興味本位で絶対に違法薬物に手を出さないで下さい。また,知らない間に運び屋として利用されるおそれがありますので,他人から容易に荷物を預かることのないようにしてください。
 大麻の所持・喫煙も違法ですので,現地人等に誘われても断ってください。

(3)トリニダード・トバゴでは,2005年に首都において複数回爆発事件が発生するなどしていましたが,ここ最近はそうした爆発事件は発生していません。
ただし,国民の約6%はイスラム教徒で,ISIL(イラク・レバントのイスラム国)の戦闘に参加するために中東地域に渡航したトリニダード・トバゴ国籍者が複数名おり,その一部は既に同国に帰国したと言われています。2016年には,ISILが英語版オンライン機関誌において,トリニダード・トバゴでのテロを呼びかけました。実際に,2018年2月には,カーニバルを狙ったテロ攻撃を計画していたとして複数名の者が逮捕されるなど,今後テロが発生する可能性は否定できません。

(4)トリニダード・トバゴにおいてテロによる日本人の被害は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア,バングラデシュにおいて日本人が殺害されるテロ事件が発生しています。また,テロは,日本人が数多く渡航する欧米やアジアをはじめとする世界中で発生しており,特に,近年では単独犯によるテロや,一般市民が多く集まる公共交通機関等(ソフトターゲット)を標的としたテロが頻発していることから,こうしたテロの発生を予測したり未然に防ぐことが益々困難となっています。
 このようにテロはどこでも起こり得ること及び日本人が標的となり得ることを十分に認識し,テロの被害に遭わないよう,海外安全ホームページや報道等により最新の治安情報の入手に努め,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

2.地域別情勢
全土
  レベル1:十分注意して下さい。(継続)
(1)トリニダード島
ア 犯罪別注意事項
(ア)殺人
 殺人事件は増加傾向にあります。その背景にはギャング同士の抗争の激化と,密輸による銃器のまん延が考えられます。人通りの多い白昼の繁華街でも発砲事件が発生しており,流れ弾で負傷したり,人違いで殺害されることもあり,十分注意が必要です。近年,トリニダード島においては,外国人の殺害事件が複数発生しており,2016年2月には日本人が殺害されました。2018年7月には,多くの人でにぎわっていた首都近郊の行楽地においてギャングの抗争事件と思われる銃乱射事件が発生して一般人が犠牲となりました。
 (イ)誘拐
2017年中に発生した誘拐事件は統計上108件を数え,約3日に1件の割合で発生しています。犯罪者同士が抗争や報復で相手を誘拐するケースが多い一方で,性的な目的による監禁や,誘拐してすぐにキャッシュカードでATMから現金を引き出させた後に解放するという短時間誘拐も頻発しています。
また,比較的安全とされていた日本大使館付近でも,2017年7月に現地中国大使館の職員が誘拐されています。
知らない人から声をかけられたり,人通りの少ないところで同じ車がついてきたりする場合には,注意してその場を離れるようにしてください。また,銀行利用時等は,他への立ち寄り等を控えて帰宅する等して狙われないように注意して下さい。
誘拐かどうかは分からないものの,行方不明事案が相当数発生していると言われ,犯罪に巻き込まれている場合もあると考えられています。特に幼児や学童生徒には常時保護者や学校職員などが近くにいるようにするとともに,女性の単独行動は十分注意してください。
(ウ)強盗,窃盗
 警察の発表では,2017年の強盗等の発生は増加傾向にあり,強盗が2,913件,窃盗は主なもの(侵入窃盗,自動車盗等)だけでも4,793件発生しています。
 昼夜・場所を問わず,けん銃等で武装した者が犯行に及んでいる他,警備員が常駐する集合住宅での空き巣やスーパーの駐車場などで車上荒らし,自動車窃盗などが頻発しています。また,自動車強盗が前年比2倍と急増しています。乗降時に限らず,運転中に無理やり停車させられて襲われる危険もあるので,常に用心してください。
(エ)性犯罪
 2017年の統計によると,強姦等の性犯罪は467件報告されており,時には殺人に至るケースもあります。特に女性の夜間の一人歩きは絶対に避けて下さい。また,一人で車を運転している女性を狙った犯罪も増加傾向にあるので,車で移動する際は,出来るだけ目的地の直近に駐車し,乗降は周囲に注意しながら素早く行って下さい。
 (オ)その他
 従来は平穏であった地域での被害が増加しており,アジア系(特に中国)住民を狙ったけん銃使用の強盗,殺人等の凶悪犯罪が頻発しています。

イ ポート・オブ・スペインでの注意事項
ダウンタウン地区(中心街)では,薬物密売や,日中においても発砲事件や強盗事件が頻発していることから,立ち入らないようにしてください。特に,同ダウンタウン地区東端にあるドライリバーを隔てて東側に広がるイーストドライリバー,ラベンティル,モーバー,ビーサム及びベルモントの各地区では,大小のギャング組織が支配しており,殺人,強盗及びけん銃発砲事件などが頻発していますので,絶対に近づかないでください。
また,十分な行政サービスも行き届いておらず,不満を持った住民がたびたび隣接する主要道路をブロックするなどの抗議行動に出ることがあります。ポート・オブ・スペイン市内と郊外の空港を結ぶ高速道路が封鎖されたこともあるため,走行する際には事前に道路状況,ガソリンの残量,自動車の整備状況を確認し,脇道に逸れないようにするとともに,時間に余裕をもって行動して下さい。

(2)トバゴ島
 従来,トバゴ島はトリニダード島に比べて安全とされてきましたが,取り締まりの厳しいトリニダード島を逃れた犯罪者の流入により,近年は凶悪犯罪の増加が目立っています。
 2017年の統計によれば,島の人口は約6万人で,殺人件数が13件,誘拐事件が14件,強盗事件が122件,窃盗事件が567件,性犯罪が64件,麻薬関係の犯罪が37件発生しており,2016年と比べて増加傾向にあります。
 
 上記のとおり,トリニダード・トバゴへの渡航・滞在に当たっては危険を避けていただくため特別な注意が必要です。

3.渡航及び滞在に当たっての注意
 滞在中は,上記情勢及び下記の事項に十分留意して行動し,危険を避けるようにして下さい。万一犯罪被害に遭ったり,危険を察知した場合は,警察(電話番号:999)に通報して下さい。また,日本国外務省,在トリニダード・トバゴ日本国大使館,現地関係機関等から最新情報を入手するように努めて下さい。
(1)最近の犯罪傾向から,けん銃を使用する事件が広範囲で発生しており,国内のどの地区においても,昼夜を問わず注意が必要です。

(2)流しのタクシー(ナンバーが「H」で始まる)は乗り合いであり,犯罪被害に遭う可能性が高く,白タク(ナンバーが「P」で始まる)は違法営業であり,運転手やその仲間が強盗や誘拐,性犯罪などを働くケースが報告されているので,絶対に利用しないでください。また,マキシタクシー(マイクロバスを使用した路線バス)では度々犯罪被害が報告されていますので利用は避けてください。ホテルが手配したタクシー等を利用して下さい。

(3)外出時は,華美な服装を控え,貴金属などの金目のものを露出しない,歩きスマホをしないなど注意して行動してください。人通りの少ない裏道には立ち入らないようにしてください。買物はショッピングモールを利用し,小型独立店舗は避けることをお勧めします。

(4)運転マナーは良くありません。ハイウェイや幹線道路において,飲酒運転や速度超過,歩行者の無理な横断などによる死亡事故が頻発しています。特に週末の夜間や早朝は,著しく速度を超過するなど無謀な運転者が増え,重大な交通事故が発生する確率が高くなります。運転する場合は,車間距離を十分保って安全な速度で運転するように心がけてください。
 車が故障して路肩に駐車中に強盗に襲われるケースも報告されていることから,日常点検を励行して下さい。
 また,運転中にギャングの縄張りに迷い込んだ一般人を狙った殺人事件も発生しています。出発前にルートを確認し,もし道を間違えた場合はそのまま走行することなく,すぐに引き返して下さい。

(5)これまでは比較的安全と言われていた地域(大型ショッピングモールや高級住宅街など)や時間帯においても,殺人や強盗などの凶悪犯罪が発生しています。住居侵入や車上荒らし,強盗,窃盗などは,地域や時間帯を問わず発生し,人通りが多い場所や警備員が配置されているような場所でも発生しているので注意してください。滞在にあたっては,住居の防犯対策にも留意し,戸締まり等基本的な安全対策を十分行ってください。

(6)毎年2月頃行われるカーニバルなど,人出が予想される催し物がある時期に凶悪犯罪の発生が集中する傾向にあります。観光客はターゲットになりやすいため,高価なカメラや装飾品などを携行・着用しない,歩きスマホをしないなど行動に注意してください。2018年のカーニバルでは,パレード参加の集団が,約50人の犯行グループに襲撃され,強盗や暴行の被害に遭っています。常に周囲を警戒して行動してください。

(7)外出や帰宅の際には,付近に不審者がいないかどうか確認した上で出入りしてください。ホテルに宿泊する際は,部屋の周辺に不審者がいないか注意するとともに,在室中はドアを常時施錠するとともに補助錠も必ず掛け,訪問者があっても誰かを確認するまでは安易にドアを開けないようにしてください。また,観光シーズンは宿泊料金が高額になりますが,安い宿で日本人旅行者が侵入窃盗の被害に遭った例がありますので,セキュリティーのしっかりした信頼の置けるホテルを利用するようお勧めします。
 また,滞在先ホテルでは,避難経路等を自ら確認し,不安な場合には責任者等に確認するなど事前対策をして下さい。

(8)気温の高い国ですので軽装になりがちですが,強姦等の性犯罪事件が頻発しており,特に女性を狙った犯罪が増加傾向にあるので,露出度の低いあまり目立たない服装をお勧めします。

(9)海水浴場や景勝地等の観光スポットでも,置き引きや窃盗等の犯罪が発生しており,注意が必要です。特に人が少ない場所では,長時間滞在しないでください。

(10)海外渡航の際には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
3か月以上滞在される方は,在トリニダード・トバゴ日本国大使館が緊急時の連絡先を確認できるよう,必ず「在留届」を提出してください。
3か月未満の旅行や出張などの際には,渡航先の最新の安全情報や,緊急時に在トリニダード・トバゴ日本国大使館の連絡を受け取ることができるよう,外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録してください。
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/index.html )

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞ヶ関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)
○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)(内線)2306
○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)(内線)3047
○海外安全ホームページ
  https://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版・スマートフォン版)
  http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbtop.html (モバイル版)

(現地大使館連絡先)
○在トリニダード・トバゴ日本国大使館
 住所:5 Hayes Street,St. Clair, Port of Spain,
    Trinidad and Tobago, W. I. (P.O.Box1039) 
 電話:628-5991
   国外からは(国番号1-868)628-5991
 FAX:622-0858
   国外からは(国番号1-868)622-0858
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