ゲンティン・クルーズ、3ブランド体制でアジア発クルーズ需要を牽引

スタークルーズなどのブランドで知られるゲンティン・クルーズラインは、創業以来25年間でアジア最大のクルーズ会社に成長。次なる目標に「アジア発のグローバルクルーズライン」を掲げ、ブランドのラインナップ拡大や新造船の積極的な投入を計画。さらなる成長へ踏み出している。

25年間で650万人がクルーズを楽しむ

25周年記念式典の様子

 1993年、「スター・アクエリアス」号がシンガポールから処女航海へと出港したゲンティン・クルーズライン。昨年12月には25周年を記念し、シンガポールに停泊中のクルーズシップ「ゲンティンドリーム」を会場とし、アジアを中心とする各国から旅行会社やクルーズ会社、観光局、港湾当局、メディアなどの関係者約500名を集めて大規模なイベントを開催した。

 25年を経た現在、ゲンティン・クルーズラインはカジュアルクルーズの「スタークルーズ」、プレミアムクルーズの「ドリームクルーズ」、ラグジュアリークルーズの「クリスタルクルーズ」の3つのクルーズブランドを展開。過去25年間のクルーズ客数は650万人に達し、現在では年間100万人のクルーズ客を受け入れるキャパシティを持つアジア最大のクルーズ会社に成長した。

成長を牽引するドリームクルーズ

超大型客船「ゲンティンドリーム」は、その規模を体験すること自体が“観光”

 このような成長を可能にした背景には、豊富な資金力を持つゲンティン・グループによる戦略的な投資がある。95年のポートクラン(マレーシア)のスタークルーズ・ターミナルへの投資や、7万5000トン級の大型クルーズシップへの投資(98年「スーパースター・レオ」と99年「スーパースター・ヴァーゴ」)、2000年のノルウェージャンクルーズ買収(現在は全株式を売却)、15年のクリスタルクルーズ買収などだ。

 「スーパースター・レオ」や「スーパースター・ヴァーゴ」は、世界の主流となりつつあった大型クルーズシップによるカジュアルクルーズの潮流を取り込む体制の整備につながり、ノルウェージャンクルーズからはカジュアルクルーズのノウハウを取り込み、成長を確かなものとした。

客室の7割がプライベートデッキ付き

 近年はさらに投資を加速しており、15万トン級の超大型クルーズシップで、70%以上の客室にプライベートバルコニーを備える「ゲンティンドリーム」と「ワールドドリーム」の2隻を16年、17年と相次ぎ就航させ、プレミアムクルーズの「ドリームクルーズ」を設立。これで、買収したラグジュアリークルーズ「クリスタルクルーズ」と合わせ、全3ブランド体制を完成させた。

 なかでもグループ成長の牽引役となっているのはドリームクルーズ。アジア圏の中産階級の拡大を背景に急速な成長を遂げており、シンガポールを拠点に定期クルーズを運航する「ゲンティンドリーム」は、1年間で40万人のクルーズ客を楽しませている。

情報提供トラベルビジョン