ANAとJAL、揃って中国路線の運休など発表、入国制限の動き受け

 全日空(NH)と日本航空(JL)は2月4日、揃って日本/中国本土間路線の期間運休や減便などを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による航空需要の減少に加えて、一部の国々において中国滞在歴のある人の入国を制限する動きが見られることから、中国に滞在した運航・客室乗務員が入国できず運航便の維持に支障をきたすケースを回避するという。

ANAは武漢線運休を延長、北京線も縮小へ

 このうちNHは、すでに2月末までの成田/武漢線の運休を発表しているが(武漢発便は3月1日まで)、成田発便は3月28日まで、武漢発便は同29日までそれぞれ延長。加えて週7便を運航している成田/北京線についても、成田発便は2月10日から3月28日まで、北京発便は2月11日から3月29日まで運休する。

 そのほか、1日2便を運航中の羽田/北京線は、羽田発のNH963便を2月10日から3月28日まで、北京発のNH964便を2月11日から3月29日まで運休し、座席供給量を半分に絞る。いずれも手数料なしで払い戻しに応じるなど、成田/武漢線と同様に対応するという。

 ANAホールディングスは1月30日に開催した2019年度第3四半期の決算発表会見で、成田/武漢線以外のNHの中国路線の2月の予約者数が中国発でほぼ半減、日本発も4割減に落ち込んでいることを伝えていたが(関連記事)、本誌の取材によればその後は中国発・日本発ともに6割減へと落ち込んだという。その他の成田・羽田路線や関空線については「事態の推移を見極めながら、都度適切な対応をはかる」としている。

JALは1日3便の成田/上海線など運休、機材小型化も

 JLも2月17日から3月28日まで、複数の路線で運休・減便を実施。北京路線については1日1便の成田線を運休(北京発便は2月18日から運休)する。1日2便の羽田線については1日1便化(北京発便は2月18日から減便)し、使用機材を全227席のB767-300ER型機から全206席のB787-8型機に小型化する。

 上海路線は1日3便の成田/浦東線、1日1便の中部/浦東線をともに運休。1日2便の関空/浦東線は1日1便に減便する。ともに1日1便の羽田/浦東、虹橋線については変更しない。そのほか、ともに1日1便の羽田/広州線と成田/大連線についてはそれぞれ週4便に減便し、月・水・金・日曜日に運航。中部/天津線については変更しない。これらの措置により、中国路線の運航便数は週98便から週43便と半数以下になる。

 同社は1月31日に開催した2019年度第3四半期の決算発表会見で、2月の中国路線の予約者数が、1月20日からの10日間で25%減少したことを報告。「かなり厳しい状況」と伝えていた(関連記事)

 なお、2月4日には外務省がNHとJLの動きを受けて、「海外安全ホームページ」で新たな注意喚起のための情報を発出。移動の制約がさらに拡大する可能性に備えて、現在中国にいる日本人には「早期の一時帰国を含む安全確保について改めてご検討ください」と呼びかけている。日本政府は現在、湖北省には渡航中止勧告にあたるレベル3、その他の中国全土にはレベル2のの感染症危険情報を発出している。

 

情報提供:トラベルビジョン

 

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